局部に出る症状について

性病の多くは局部に違和感を覚えることによって発見されることが多いようです。
局部のみならず、肛門付近にも症状が出ることもあり、排尿や排便が困難になることも特徴と言えるでしょう。
では、局部にでる症状にはどのようなものがあるのでしょうか。
男女別の症状について詳しく解説していきます。

男性の場合、局部には陰毛や鼠径部、亀頭、陰茎、睾丸、肛門周囲、または尿に対しても症状が出ると言われています。
陰毛周辺では、毛根が痒くなったり、生え際に白いぶつぶつとした湿疹が出ることがあります。
また、鼠径部が腫れたり、亀頭が赤く腫れることもあるでしょう。
睾丸に関しては腫れや痛み、痛みのある小さな発疹が出ることもあります。
また、陰茎部分では、大豆くらいのできものができたり、小豆大のしこりを感じることがあったり、水疱ができることもあるでしょう。

女性の場合は、陰毛や鼠径部に関しては男性と同様の症状が出ますが、それ以外に関しては性器自体が異なる為、別の症状が出るのが特徴です。
女性は、性器そのものにプラスしておりものに異常を感じることが多いようです。
性器に出るものとして、強いかゆみや痛みのある小さな発疹があります。
また、小豆大のしこりを発見することもあるでしょう。
おりものに関しては、量が増えたり、生臭いニオイのおりものが出たり、カッテージチーズのようなポロポロとしたおりものが出ることがあります。
また、女性は不正出血という形で異常が現れることもある為、注意が必要です。

また、男女共に尿に違和感を覚えることが多いのが特徴で、頻尿(1日8回以上)・残尿感・排尿時の痛み・尿が白く濁る・透明(または黄色い)膿が出ることがあります。
細菌が尿道や前立腺内で増殖し、炎症になるとこのような排尿痛や残尿感、頻尿の症状などがあらわれるのです。
それから、肛門周辺に痛みのある水疱ができることがあるようです。
このように局部や局部周辺に出る症状は多く、性病を発見しやすいことがわかります。
しかし、中には無症状で自覚がない人も多く、知らない間に人に移してしまっていることがありますので、日頃から自分の局部に関して意識することが大切です。

性病には、性行為からしか感染しないものと、日常生活の中でも感染してしまうものがあります。
思い当たることがないのに関わらず、性病の症状があるという人は性行為以外での感染も疑う必要があるでしょう。
特に、ヘルペスやカンジダなどは免疫力が低下していると感染することが多い性病ですので、免疫力を落とさないようにすることも性病対策には必要と言えるでしょう。
HIVや梅毒、C型肝炎などは血液感染が主と言われていますし、膣トリコモナスや毛じらみは原虫と呼ばれる非常に小さな虫が起こす感染症です。
特にトリコモナスは放置すると不妊症の原因になることもあるので、症状が出たらしっかり検査を行うようにしましょう。
検査を行う際には、自分だけではなくパートナーも一緒に行うようにしましょう。
また、症状がある時には性行為は絶対にしないでください。
しっかり治療を行わないと症状が悪化してしまうこともありますので、放っておかないことが大切です。

全身に出る症状にとは?

性病は、局部だけに症状が出るとは限りません。
中には、全身にまで及ぶ性病もあるのです。
全身に出るものにはどのようなものがあるのかを詳しく解説していきます。

クラミジアや淋病、梅毒、B型肝炎、C型肝炎では、微熱が出るのが特徴です。
37℃台の微熱が続き、風邪の様なだるさを感じることもあるようです。
また、高熱(38℃以上)が出る場合には、HIVの疑いも出てきますので注意しましょう。
熱に伴って頭痛があったり、倦怠感や眠気が襲ってくるのも特徴です。
咳や喉が痛いなどの症状が出る場合もある為、風邪との区別がつかないこともあるようです。
風邪だと思って対処したものの、しばらく経っても改善しない場合には、性病である可能性を意識しましょう。
また、口腔内の皮が剥けたり、白い斑点ができるなどの症状があれば、カンジダを疑いましょう。
耳の奥が痛かったり、聞こえにくいというのは一見中耳炎かと思い込んでしまいがちです。
ですが、咽頭クラミジアや咽頭淋病の可能性もある為、オーラルセックスを行った覚えがある人は性病に感染しているかもしれません

皮膚に症状がでる性病も存在しています。
全身の皮膚に影響することがあり、赤く腫れたり、コブができるのが特徴です。
梅毒に感染すると、約1か月程度で感染した部位に1~2センチほどの小さなコブができます。
局部周辺だけではなく、全身の様々な部位にできることがあるので注意しましょう。
時間が経過するとそのコブは硬くなります。
太ももの付け根部分が腫れることもあるのですが、痛みはないことが多いようです。
また、疥癬(かいせん)と呼ばれる性病は、全身に赤い小さなブツブツが出現します。
しこりができ、激しい痒みがあるのが特徴です。
ミミズ腫れのような発疹が出る人もいるようです。
さらに、毛じらみは陰毛とそれ以外の体毛部分へと移り、かゆみが出るでしょう。
赤くなったり腫れることはありません。
ヘルペスは、局部周辺からお尻にかけてかゆみがでることがあります。
足の付け根やリンパが腫れ、痛みが出ることもあるでしょう。
症状が出てしばらくすると、赤い発疹や水疱ができ、それが破れると強い痛みを感じることもあります。

性病は、局部にしか症状が出ないものと決めつけている人がいるのですが、実は全身に及ぶことが多く、一見性病ではない他の病気を疑ってしまうものもあるのです。
微熱や上気道の不調があれば、大抵の人は風邪を疑います。
しかし、時間が経過しても改善しない場合には性病の可能性を考える必要があるのです。
性病は放っておいても治るものではありません。
しっかり治療を行うことが大切です。

全身に及ぶ不調が出れば、何が原因かと疑うようになります。
先ほども述べましたが、性病は性行為以外からの感染もある為、思い当たることがなくても感染している可能性があるのです。
他人と共有しているタオルや公衆浴場的の利用、トイレの便座からも感染することがありますので、症状が出た頃から数週間前程度の範囲内で行った自分の行動を思い返してみてください。
もしかしたら、原因がわかるかもしれません。

感染時期を確かめる方法

性病に感染したからと言ってすぐに症状が出るとは限りません。
その理由は潜伏期間というものがあるからです。
性病の潜伏期間を知ることで、感染時期を確かめることができます。
潜伏期間というのは病原体に感染してから症状が出るまでの期間を指します。
潜伏期間は性病に関わらず感染症と呼ばれるものの種類によって異なっていると言われているのです。
また、検査を行ったとしても感染していると確定することができないものも存在しています。
感染時期を確かめる為には、まず潜伏期間がどれぐらいあるのかを知ることが大切です。
例えば、膣トリコモナス症の場合は、症状が出るまでに3~10日程度と言われていますので、この期間が感染時期と言えるでしょう。
また、カンジダに関しては2~10日間程度と言われています。

クラミジアの場合は、約1週間~3週間程度、淋病は約2~7日間が発症前の潜伏期間と言えるため、それ以前が感染時期であることがわかります。
ただし、女性の場合はクラミジアも淋病も無自覚なことが多く、感染時期が不明瞭であることも多いようです。
また、一度発症したものの症状が途中で消えてしまうものに梅毒があります。
基本的には3週間程度の潜伏期間があると言われていますが、症状が喪失してしまうことから感染時期がわかりにくいという特徴があるようです。
また、尖圭コンジローマは3週間~8か月程度潜伏期間がある上に自覚症状がない人が多いのが特徴です。

ヘルペスは約2~10日、疥癬は約1か月、B型肝炎は約1か月~2か月程度と言われています。
また、体の常在菌としてカンジダは常に存在しています。
その為、免疫力が低下した際に活動が活発になり、発症するのです。
HIVのように、数年間その存在を隠し続けているウイルスもいる為、感染時期を特定するのがとても難しいものもあります。
感染時期を確かめることによって、性行為をした相手を特定できることもあるでしょう。
しかし、すべての性病が性行為によって引き起こされているわけではありません。
また、発症してすぐに検査をしても反応が出ず、気付かないまま何年も罹患している状態が続いていることもあるのです。
短期間で発症するものがある反面、中には数年単位で発症せずに潜伏し続けているものもある為、感染時期を特定するのはとても困難と言えるでしょう。

性行為をした時期が感染時期であるかどうかははっきりと断言することはできません。
あくまでも潜伏期間が一つの目安であるだけで、実際にいつ感染したか確実にわかる方法というのは存在していないのです。
ただし、自分自身で性行為を行った日を把握しておくことは良いことですので、カレンダーや日記などに記しておくだけでも感染時期を予測することに役立つでしょう。
症状が全身や局部に出ているとしても、すぐに検査結果を見ることができるとは限りません。
性病によっては症状が出てから数日は検査を行っても陰性になってしまうものもあるので、注意が必要です。
潜伏期間をしっかり把握し、発症した段階から過去を思い出してみましょう
確定することはできませんが、感染時期を予測することができるかもしれません。

セルフチェックで性病か確信したら検査

自分が性病に感染しているのかどうか気になっているけれど、クリニックに行くのは恥ずかしいという人はセルフチェックがおすすめです。
以前はクリニックや保健所でしか検査を行うことができませんでしたが、今はセルフチェックという方法が主流になりつつあります。
セルフチェックとは、自分で行うことができる性病検査キットを使用し、検査を行うことを指しています。

時間がなくてクリニックや保健所を訪れることができない人や、検査自体を受けることに躊躇いがある人は、もしかしたらという自覚がありながらも、そのまま放置してしまう傾向がありました。
全身に及ぶものでなければ、早急に検査をしなくてはいけないと捉えない方もいるからです。
しかし、これが感染を拡大する要因でもあったのです。

そこで、そのような人でも気軽に検査を行うことができるのがセルフチェックです。
セルフチェック検査キットを使用することで、自宅で検査ができるようになりました。
また、匿名性に優れている為、人に内緒で検査したいという人にもおすすめです。

セルフチェック検査キットでは、まず検査キットを購入するところから始まります。
自分で専用の器具を使用し、血液などを採取して、それを医療検査機関に送付し、検査結果を待つだけというものです。
キットによっては、血液などから性病に感染しているかどうかの判別までセルフチェックできるものもあるようですが、精度が低いことからあまりおすすめできるものではありません。

セルフチェック検査キットを使用する時の注意点として、まずパッケージに同封されている取扱説明書をしっかり読むことから始めてください。
説明書をしっかり読んでおかないと検査がうまく行えないこともありますので、面倒くさがらずに読むようにしましょう。
次に、専用の器具を使い、血液・尿・喉の粘膜・膣の粘膜を採取します。
セルフチェック検査キットによって部位は異なります。
それぞれ必要なものを採取したら、キットに付属している返信用封筒に採取したサンプルを入れ、ポストに投函することになります。

検査結果は、後日ネット上で確認できたり、郵送として送られてくるでしょう。
人にバレたくないという人は、ネットでの結果報告がおすすめです。
セルフチェックをすることによって、自分が性病に感染しているのかどうかを知ることができます。
しかし、もし感染していたとしたら、治療を行う為にクリニックを受診しなくてはいけません。
これを二度手間と考えるか、そう捉えないかは人によって異なるでしょう。
ただし、結果が陽性であった場合はそのまま放置しておくことのないよう、治療を行っていきましょう。

性病の多くが局部に症状が出るのが特徴ですので、気付かないということは実は少ないのかもしれません。
しかし、性病であることが確定されるのが怖くて受診することができないという人も多いようです。
中には全身にまで症状が及んで初めて受診するという人もいます。
恥ずかしいという気持ちはわかりますが、放っておいて良いことは一つもありません。
思い当たることがある人はしっかりとした検査と治療を行いましょう