性病は初期症状は穏やかではあるものの、進行とともに重篤な状態に至るケースもあるために早期からの治療が非常に重要になります。
現在、数多くの種類が確認されおり、中には症状が軽いものや出ないものもなど、気づかないままに進行してしまうケースもあります。
性病が気づかないままに進行したり、放置をしてしまうと様々なリスクを負うことになり、まず、パートナーに感染させてしまうことがあります。いわゆるピンポン感染を起こすことになり、うつしたり、うつされたりを繰り返すことになります。

次に男性、女性ともに不妊症に陥る可能性があります。
男性の場合には尿道炎から、精巣上体炎、精子の通り道の閉鎖を経て無精子症、女性の場合には子宮肝炎から、子宮内膜炎、排卵障害を経て卵管の通過障害に至るケースがあり、骨盤腹膜炎による下腹部痛を発症することもあります。
不妊症と関係の深い性病としては、梅毒、淋菌、トリコモナス、クラミジアを上げることができます。
性病は、母子感染を引き起こす原因にもなります。新生児感染症が該当し、出産時に性病にかかってしまうと産道で胎児への感染リスクが非常に高くなり、重症化や、場合によっては乳児突然死症候群を引き起こすことにもなります。

母子感染のリスクがある種類には、梅毒、淋菌、クラミジア、肝炎、エイズ、コンジローマ、トリコモナスがあります。
性病は妊娠中に見つかっても胎児への影響から治療ができないケースもあり、この場合には、通常、胎児を血液被ばくから守るために帝王切開が行われます。そのために、多くの子供を希望しても、以後、産める数が制限されてしまうことになります。
母子感染では胎児が先天性の障害を負ってしまうこともあります。代表としては梅毒があり、特徴として初期から中期にかけて胎盤から胎児に感染することと、この時期の感染率が60~80%と非常に高いことがあります。
症状には皮膚病変やリンパ節腫、肝脾腫、口唇裂、髄膜炎、水頭症、痙攣、精神遅滞などがあり、将来において子供に対しても障害を負わせることになります。

性病を原因として他の病気につながる可能性のあるものとしては、他にも、ガンにつながる尖圭コンジローマや、子宮頸ガンにつながるとされるHPVがあり、特に、HPVの場合には、子宮頸ガンの予防ワクチンを接種しても感染後には投与が無効であるなど、リスクの高いタイプとなっています。
性病では、放置をすれば治るといった考えは大きな間違いであり、梅毒やエイズ、B型・C型肝炎のように、時として死に至るものもあるために早期からの治療が大切になります。

性病を放置したまま重い病になることも!

性病の1つにクラミジアがあります。クラミジアは性病の中でも患者数が特に多く、一般的にも広く認知されています。そのために、医療機関を受けずに自分で薬を購入して対処をしたり、自覚症状が現れにくいために気づかないまま過ごしてしまうケースがあります。
クラミジアは女性に多い性病としても知られていますが、進行すると、下腹部痛を起こすこともあり、感染による炎症が骨盤腹膜に広がった場合には骨盤腹膜炎を発症してしまうことになります。
クラミジアは放置することで、子宮頸管炎による不正出血・性交痛、子宮内膜炎による不妊症・流産・早産、卵管炎による不妊症・子宮外妊娠、骨盤腹膜炎による激しい腹痛・高熱といった流れで進行します。

通常、炎症が膣から子宮や卵巣、卵管にまで拡大した場合には、下腹部痛や吐き気、高熱、悪寒を起こすことから、症状が進行したままで放置されることは少ないケースといえます。
しかし、稀に、激痛を覚えてから初めて気付くケースもあり、初期段階で違和感を覚えた場合には、早期の診察を受けることが大切になります。
クラミジアの場合、最も多い原因としては大腸菌があります。膣内に菌が繁殖することで起こり、IUDなどが原因の1つとなる場合もあります。
IUDは子宮避妊器具として膣内に挿入することで利用されますが、長期使用などでIUDの交換を怠った場合などでは菌の繁殖につながることになります。

クラミジアは、現在、国内の推定患者数が100万人以上いるとされています。特に、女性は男性の倍以上と多く、将来、妊娠を希望している女性にとっては非常に怖い病気であることを認識しておく必要があります。